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用語解説 : ムーブメント

ムーブメント
ムーブメントとは、腕時計の針、文字盤、ケースを除く時計を動かすための機械のことをいいます。
時計を語る上で大きなファクターになっています。腕時計によって搭載されているムーブメントがそれぞれ違い、 その繊細な機械の動きが多くの人を魅了します。
ムーブメントの種類
機械式
巻き上げたゼンマイがほどける力を動力源とした時計で、複雑に組み込まれた内部の歯車などを動かすことによって、時間を刻みます。 手巻き式と自動巻きの2種類があります。
時計の仕組みは、その動きから見ると、
@動力       ゼンマイの動力が
A輪列(歯車群) いくつかの歯車を伝わり、ガンギ車まで伝達されます。
B脱進器     ガンギ車がアンクルによって停止・停止解除を繰り返します。
C調速機     テンプが調速を司り、規則正しくガンギ車が回転します。
           正確な針の動きを請け負う部分です。
時計の組み立てには熟練した技術者の技が必要です。そのため、人件費やコストが大きくかかります。 しかし、その熟練した職人の手間隙が、クォーツ時計にはない高級感を醸し出します。
クオーツ
水晶(クオーツ)に電圧を加えると一定のサイクルの振動が発生します。それを電気信号に変えて時を刻みます。
機械式時計より高い精度を保てます。
振動数
振動数は1秒間に何振動したかという表現と、1時間に何振動かという表現の2種類があります。
例えば、1秒間にテンプが5回振動する機械は、5振動といいます。
1時間の表現にすると、5に3600(秒)を掛けて、18000振動といいます。
機械式時計の世界では、5振動も18000振動も同じ意味です。
腕時計で多く使われている振動数を挙げてみます。
5振動 18000振動
6振動 21600振動
8振動 28800振動
10振動 36000振動
昔の時計は5〜6振動が多かったのですが、最近の時計は8振動が多くなってきているようです。 振動数が多くなるほど正確さは増しますが、パーツの摩耗が激しくなるといわれています。 また、8振動以上の振動数の時計を一般的に「ハイビート」と呼ばれています。
ムーブメントの調達
腕時計のメーカーはどこでもムーブメントを自社製造しているわけではありません。 自社製のムーブメントを使用する時計メーカーは稀な存在になっています。 ムーブメントの開発には多大な費用がかかるからです。 それでもムーブメントから一貫生産する時計メーカーは「マニュファクチュール」と呼ばれています。
ただし、自社製ムーブメントを製造するメーカーでも、自社製品のすべてに自社製のムーブメントを使っているとは限りません。 高級品には自社製ムーブメント。汎用品・廉価品には外部調達のムーブメントを使っているメーカーが多いようです。
スイスの時計産業は、発祥の当初から分業制によって成り立ってきていました。 ムーブメントだけを作る会社もあります。 こうしたムーブメントやケースを集めて組み立てるメーカーを「エタブリスール」と呼びます。
年間約1億個の時計ムーブメントを生産しているのがスイスのETA社です。 スイスの中堅メーカーの多くが、ETA社のムーブメントを使っています。 また、高級時計のブランドでも、比較的手が届く価格帯 の時計にはETA社のムーブメントが入っていることが 珍しくありません。そのため、ETA社のムーブメントはありふれたもののような印象を持ちがちですが、 実際は耐久性に優れた誠実で堅実なムーブメントです。
他社から調達したムーブメントをベースに自社で手を加えて、別の名前のムーブメントにすることも行われています。 ベースとなるムーブメントを「エボーシュ(半製品)」と呼びます。
その他にムーブメント専業メーカーには、「フレデリック・ピゲ」「ジャケ」「バルジュー」などがあります。
ETA社ムーブメント一覧
ETA社のムーブメントは、メカライン、スペシャリティ、クロノグラフの3つのカテゴリーに分けられています。 メカラインは外販用と呼ばれていて、時計メーカーに100個単位で販売されています。 スペシャリティ、クロノグラフはスイスリザーブと呼ばれていてスイス国内の特定の顧客にしか納入されない特別なムーブメントです。

径・厚さに使われている単位:リーニュは、メートル法導入以前のフランスで使われていた長さの単位です。 1リーニュはインチの12分の1 で、1リーニュは約2.2mmです。
メカライン
Calibar 厚さ Winding Power
Reserve
振動数 Function
2660 7 3/4'''
φ17,20mm
3,50mm 手巻き 42h 17石 8 3針
2671 7 3/4'''
φ17,20mm
4,80mm 自動巻き 38h 25石 8 3針
日付(デート)
2678 7 3/4'''
φ17,20mm
5,35mm 自動巻き 38h 25石 8 3針
日付・曜日(デイ・デート)
2801-2 11 1/2'''
φ25,60mm
3,35mm 手巻き 46h 17石 8 3針
2804-2 11 1/2'''
φ25,60mm
3,35mm 自動巻き 46h 17石 8 3針
日付(デート)
2824-2 11 1/2'''
φ25,60mm
4,60mm 自動巻き 38h 25石 8 3針
日付(デート)
2826-2 11 1/2'''
φ25,60mm
6,20mm 自動巻き 38h 25石 8 3針
日付(デート)
2836-2 11 1/2'''
φ25,60mm
5,06mm 自動巻き 40h 25石 8 3針
日付・曜日(デイ・デート)
2834-2 13 '''
φ29,00mm
5,05mm 自動巻き 38h 25石 8 3針
日付・曜日(デイ・デート)
6497-1 16 1/2'''
φ36,60mm
4,50mm 手巻き 46h 17石 5 3針
Lepine:リューズの対角にスモールセコンド)
6498-1 16 1/2'''
φ36,60mm
4,50mm 手巻き 46h 17石 5 3針
Savonnette:リューズの右90度にスモールセコンド)

スペシャリティ
Calibar 厚さ Winding Power
Reserve
振動数 Function
2681 8 3/4'''
φ19,40mm
4,80mm 自動巻き 38h 25石 8 3針
日付(デート)
7001 10 1/2'''
φ23,30mm
2,50mm 手巻き 42h 17石 6 3針
Savonnette:リューズの右90度にスモールセコンド)
2892A2 11 1/2'''
φ25,60mm
3,60mm 自動巻き 42h 21石 8 3針
日付(デート)
2890A9 11 1/2'''
φ25,60mm
5,20mm 自動巻き 42h 21石 8 2針
パーペチュアルカレンダー
2891A9 11 1/2'''
φ25,60mm
5,20mm 自動巻き 42h 21石 8 3針
日付・曜日(デイ・デート)
ムーンフェイズ
パーペチュアルカレンダー
2893-1 11 1/2'''
φ25,60mm
4,10mm 自動巻き 42h 21石 8 3針
日付(デート)
GMT(ワールドタイムディスク)
2893-2 11 1/2'''
φ25,60mm
4,10mm 自動巻き 42h 21石 8 3針
日付(デート)
GMT(センター24時間針)
2893-3 11 1/2'''
φ25,60mm
4,10mm 自動巻き 42h 21石 8 3針
日付(デート)
GMT
2895-2 11 1/2'''
φ25,60mm
4,35mm 自動巻き 42h 21石 8 3針
Savonnette:リューズの右90度にスモールセコンド)
2896 11 1/2'''
φ25,60mm
4,85mm 自動巻き 42h 21石 8 3針
日付(デート)
6497-2 16 1/2'''
φ36,60mm
4,50mm 手巻き 46h 17石 6 3針
Lepine:リューズの対角にスモールセコンド)
6498-2 16 1/2'''
φ36,60mm
4,50mm 手巻き 46h 17石 6 3針
Savonnette:リューズの右90度にスモールセコンド)

クロノグラフ
Calibar 厚さ Winding Power
Reserve
振動数 Function
2894-2 12 1/2'''
φ28,00mm
6,10mm 自動巻き 42h 37石 8 3針
日付(デート)
クロノグラフ
2094 10 1/2'''
φ23,30mm
5,50mm 自動巻き 40h 33石 8 3針
日付(デート)
クロノグラフ
7760 13 1/4'''
φ30,00mm
7,00mm 手巻き 44h 17石 8 3針
クロノグラフ
7750 13 1/4'''
φ30,00mm
7,90mm 自動巻き 44h 25石 8 3針
日付・曜日(デイ・デート)
クロノグラフ
7751 13 1/4'''
φ30,00mm
7,90mm 自動巻き 44h 25石 8 3針
日付・曜日(デイ・デート)
クロノグラフ
ムーンフェイズ
7753 13 1/4'''
φ30,00mm
7,90mm 自動巻き 44h 27石 8 3針
日付(デート)
クロノグラフ
7754 13 1/4'''
φ30,00mm
7,90mm 自動巻き 46h 25石 8 3針
日付(デート)
クロノグラフ
7770 13 1/4'''
φ30,00mm
7,90mm 自動巻き 52h 29石 8 3針
日付(デート)
クロノグラフ

用語解説 : クロノメーター

クロノメーター
クロノメーターとは、ある一定の精度を基準以上に満たした時計の称号です。
クロノメーターはかつて、天文台の中に設けた公式の検定所で試験するという方法で認定されていました。 イギリスのキュー・テディントン、スイスのジュネーヴ、ニューシャテルといった天文台が有名です。 当時は検査というより精度のコンクールに近いものでした。
1904年、クロノメーター規格はスイスで世界標準として定着してきました。
1925年、最初のレギュレーションが成立しました。その定義は「異なる気温と姿勢のもとで、 正確に動くように調整され、公式の計時証明を受けた高性能時計」です。
この規定は国際規格のISO3159となり、 COSC(CONTROL OFFICIEL SUISSE DES CHRONOMETERS スイスクロノメーター検査協会)が、 検査機関として存在しています。
COSCでは、全数検査を実施しますが、ケース内径20ミリ以上の場合の検査基準の例を挙げると、
平均日差(五姿勢)   -4〜6秒
平均日較差(五姿勢)  2秒
最大日較差        5秒
水平・垂直の差       -6〜8秒
温度係数          ±0.6秒
復元差            ±5秒
です。
5つの姿勢差(ポジション)と3つの温度差で、15日間にわたり、ムーブメントの精度が検査されます。 合格すると証明書が発行されます。

用語解説 : クロノグラフ

クロノメーター
クロノは【時計】、グラフは【記録】を意味しており、ストップウォッチ機能を組み込んだ時計のことをいいます。
リューズの上にあるスタート/ストップボタンで専用指針(クロノグラフ秒針)を作動させ、 文字盤の中にある30分や12時間の積算計で計測を行います。 時計の基本的な機能に加えて、独立して秒針を動かしたり止めたりできるので、複雑な機構を組み込んであるといえます。
クロノグラフが他の時計と大きく違うのは、普通の時計の秒針がクロノグラフ秒針で、普通は動いていません。 時間の計測をスタートさせるとクロノグラフ秒針が動き始めます。 秒針はインダイヤルとして文字盤の中に独立して配置されています。




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